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路上観察委員会 in Dresden, Germany
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「そろそろアラフォーに近いしさー」と言ったら、中学校からの友人が笑いながら「いや、アラフォーだから」と言った。それをこのごろ実感する。フランクフルトのブックメッセは世界最大の規模を誇り、有難いことに二年連続出張で行くことができた。与えられたミッションは、日本で出版に漕ぎ着けられそうな本を探してくること。いうなればバイヤーだが、ブックメッセではトレーダーとして登録する。私が特派員を務める建築雑誌社も今年はブースを構え、二人の若いスタッフが奮闘。

さすがに本は人類の財産のうちでは最も古い部類に属するため、全ての国に本が存在すると言っていいだろう。ブックメッセに集う国の数は国際的な催しものの中では最大数のはず。それだけに文字通り世界中の人々に出会うことができ、「その国」に本を通じて接するいい機会である。初日の夜は国別にパーティーがある場合が多く、例えばフランスでは300個ものシャンパングラスとプチフルールがずらっと並んでポンポン!とシャンパンをあける音が贅沢に響き、ドイツではビール瓶とつまみが並んでビヤホールの風情。日本は一番ひどくてガランとしたブースに冷蔵庫、そしてパイプ椅子に座ったサラリーマンたちがプラスチックのコップに入れたビールを飲みながらつまみをつまんでいてまさに新橋のガードレール下。

ドレスデンからフランクフルトまでは飛行機で45分、当然時差はない。乗り換えもないのでラクだと思っていたのに反して今年はなんだか疲れを感じる。各出版社のブースでめぼしい本をみつけたら名刺を出して担当者と話し合いをするが、昨年とは違って出版社側の食いつきが違う。もちろん昨年も各出版者の担当者たちは丁寧に対応してくれたが、今年はどうも私に対する扱いが違う気がする。二年目ともなると勝手や交渉の流れが分かっているので余裕をもって本を物色するので板についた感じに見えるのは確かだが、年とったってことかな、と思った。ブースにもどり、「年のせいよね」と言ったら、一人が「風格が出たってことじゃないですか」。ポジに言うとそういうこと。じたばたしたって仕方がないのでどう年を重ねていこうかと思案し、いっそのこと思いっきりパリのマダム路線を狙っている。「ボンジュール、マダム」とパリで初めて言われたことは記念すべき出来事。

しかしブックメッセは疲れる。とんでもない広さとブース数なので体力的な疲れもあるが、頭が酸欠状態になる。タイトルと表紙で目星をつけるのははじめの一歩で、そして手にとって中身をチェックする時は全身で本を感じようとする。その時はとてつもない冒険をしているかのように感じる。もちろん時間も勝負範囲であるので次から次へと判断していかなくてはいけない、酸素ください。

来年も来られることを願いつつ。

 

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ベーカー街221B

おそらく世界一有名な住所であろう。
名探偵シャーロック・ホームズと必ずセットになっているベーカー街221B番地。中学生の頃にアガサ・クリスティーの名探偵ポワロやコナン・ドイルの名探偵ホームズなど推理小説にハマった時期があったが、その記憶をたどるようにベーカー街221B番地を訪ねた。
ロンドン出張の最終日は待ちに待ったフリーだったが、前日までの仕事の緊張が解けた反動で熱っぽく、しかも外は雨で残念無念。先方が準備してくれたホテルの近場で済ませる自分も情けないが、なんとか歩いていかれるところにホームズ・ミュージアムを発見。想像したよりも交通量の多い大通りに面しているが、普通の規模のタウンハウスが立ち並ぶ中にあるので間口は狭い。なによりも、この住所が実際に存在していることに軽く呆れ、軽く驚く。入口に立っている警官と一緒にホームズの衣装をつけて写真をとることができる。入口ドアに貼られている告知文書はまさに小説にでてくるもので、小説の断片がそこここに満載。あくまで名探偵ホームズは空想の話なのに、実際に存在するベーカー街221B番地といい、告知文書といい、現実と空想の境界がぼやけるのがこのミュージアムの魅力なのかもしれない。
ここまできて手ぶらで帰るわけにいかない。ホームズなりきりセットとして帽子を買おうかと思ったが、ホームズのシルエットがついているリキュールグラスを2つ買うことにした。そして、私の名刺フォルダーにはホームズの名刺が入っている。そう、本当にホームズは「存在」するのである。
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10月の初めに2件出張が重なった。ドレスデンからハンブルグへ列車で向かってハンブルグ泊、翌日は午前3時45分起床で空港に向かい、7時発のフライトでパリに向かった。ホテルにチェックインした後に仕事を終えた。パリで2泊したが、街歩きも仕事の一部であるので積極的に無駄歩きをしてみた。
合計3泊4日の旅であったが、ハンブルグ料理やパリのビストロ料理を口にしたことはゼロ。ハンブルグでは仕事が8時過ぎに終了し翌朝早いこともあり、ハンブルグに引っかけたつもりではないがバーガー・キングでハンバーガーをテイクアウト。ホテルの部屋でテレビを見ながら食べた。
二日目の朝食はハンブルグ空港のラウンジでクロワッサンとカフェオレ。これはいたってドイツでもあり得る朝食。機内で朝食と称して出されたサンドイッチをとっておき、パリのホテルにチェックインした後に部屋で昼食替わりに食べた。2つの仕事をとりあえず予定通りこなしたのだから、何か美味しいものを食べよう!と気力はあったのだが疲労もしていた。ビストロに入ってフランス語だけのメニューと格闘して注文するのも楽しいと同時にストレスなのだ。飛び込んだのは、ホテルの目の前にある韓国料理レストラン。水餃子と石焼ビビンバを注文。ドレスデンでは美味しい韓国料理にありつけないので、これはこれで意味のあることだと自分を納得させる。
三日目の朝食はカフェでカフェオレとクロワッサン、のはずが近所のスターバックスに入った、というよりか入ってしまった。入った瞬間の匂いや空間の感覚や色彩は、さすがアメリカ発だけあって「どこも一緒」。マニュアル化とスタンダード化の徹底ぶりはパリでも健全。ドアをあけてすべり込んだ時におぼえた安心感に心身ともにラクになる感覚。「あ、いつもの感じ」。
買い物をしたり歩いたりの二日目のランチはパニーニのテイクアウト。それを休憩のつもりで帰ったホテルの部屋で食べる。夜はホテルの目と鼻の先にある「椿食堂」へ。寿司屋を思わせるカウンター席で、日本人のおじさんがオーナー。魚の味噌漬け定食、16ユーロなり。ご飯、味噌汁、漬物、ヒジキなどの小鉢が3,4皿ついてこのお値段。フツウに美味しく食事をいただけたこと、これに安堵感。
四日目の朝食は迷わず昨日と同じスターバックスへ。ここまでくれば開き直りの心境。別に悪いことしているのではないのだから「開き直り」という表現ではないのだが、どこか後ろめたさがあるらしい。ドレスデンに戻る日であったので、パリ市内から脱出するタイミングが気になるが、乗換えのあるフライトなので食事も気になる。午後7時発のフライトは国際線なので5時頃にはチェックインしなくてはいけない。4時頃パリ市内を出発しても、ドレスデン空港に到着して我が家に着くのが夜の11時頃になる。ロクな食べ物にはありつけない哀しき乗換え有りのEU内フライト。3時過ぎに椿食堂に飛び込む。ミンチカツ定食13ユーロ。小鉢も沢山つくのでお腹いっぱい!帰宅するまでロクでもない食事状況を覚悟していたので、これは大正解。
学生の頃、何度かバックパックかついでのYH宿泊1ヶ月旅行をしたことがあった。成田を出てから成田に到着するまで日本食を一切拒否した。今では成田を出発したら和食を選び、間食も迷わずおにぎり。帰国便でも同様。好奇心から、あるいは経験と称して外国モノに手を出して疲れない年頃ではなくなっている、つまり老いということ。結局、「慣れ」なのだ。年齢がつきまとうのは哀しいことなのだが、慣れを無視できなくなっている自分に今回の旅で出会った。世界中どこに行ってもマクドナルドに入り、どこのレストランでもコカコーラを注文するアメリカ人をまんざら馬鹿にもできない。

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「もう大きくなっちゃってかわいくないない」と、日本大使館の方から言われたけれども。ドイツ中どころか世界中からメディアが集まり、日本でもたびたびニュースになったホッキョクグマの赤ちゃん「クヌート」に会いにベルリン動物園へ。2年前のガイドには入園料8ユーロと掲載されているのに、なんと12ユーロにもなっている。客寄せパンダここに健在。

ここで手短に説明すると…2006125日にベルリン動物園でホッキョクグマ2頭が誕生したものの、母トスカが育児放棄をしたために人工飼育されることになった。1頭はすぐに死亡したが、もう1頭のクヌートはその後順調に育った。それだけでは特に珍しくもないが、「ホッキョクグマの人工飼育は種のあり方に反するために安楽死させるべき」なる意見がでて議論が巻き起こった。確かに、2006年の暮れに、スタンドや本屋の店先にならぶ新聞の一面、および雑誌の広告がすべて子供のホッキョクグマ(それがクヌートだった)になったことがあった。住み込んでつきっきりで育てた飼育係トーマス・ドーフライン氏を「パパ」として愛情たっぷりに育ったクヌートはパパっ子になり、「トーマス&クヌート」のセット売りで大人気。20073月の一般公開前から人気があったものの、公開後は連日押すな押すなの大賑わい。入園者もメディアも大集合の満員御礼状態で、株価は急上昇するわで動物園側は笑いがとまらない。グミやぬいぐるみなどの関連商品も売れ行き好調。

チケット売り場からクヌート、入ったらクヌートのポストカードとぬいぐるみ。クヌートの看板に沿って歩けば自動的にクヌートの居場所にたどりつくシステム。

「すみません、どこにクヌートはいるのですか?」と他の客に聞こうかと思った途端、保護色のような毛皮をまとっているクヌートを発見。周囲のベージュ色の石の色と同化していたのでパっと見では見つけられない。

体重60キロを超えているので子グマというよりかは立派に動物園の動物になりきっているが、大人のホッキョクグマは体重350キロ、体長2メートルに達することを思えば、クヌートはまだまだちっちゃい。ヒグマに並ぶ、クマ科最大のサイズになるのである。

人懐っこい目。いい顔をしている。ネットで見ていた通り。他の動物園育ちの動物とは顔つきが違う。すでに赤ちゃんではないとはいえ、一躍有名になったクヌートを前にして興奮気味の入園者たち。カメラを構えてクヌートの一挙手一同をみつめている。

ドイツだけでなくヨーロッパ全体として動物愛護への関心は強いとはいうものの、安楽死の是非をめぐる議論の中心にいるというだけでクヌートがここまで愛される存在になったのではない。まず、クヌートはクマであり、子供時代のベストフレンド的存在テディベアの実写版なのだ。子供時代というノスタルジーに浸る時に必要となる小道具にリンクするという自動的な情緒回路を忘れてはいけない。さらになまじ人間になつく動物であるゆえ犬や猫のように接することができる。実際、真っ白ふわふわのコグマがトーマスさんとじゃれあったり遊んだりする姿は本当に愛くるしい。赤ちゃん誕生はどこの動物園でもあるのに、複数の条件が重なったことで一躍スターになったクヌート。人間っぽく成長しないで欲しい、というのが一般市民の「願い」だが、結局人間に育てられてなついているところに価値の本音があるという皮肉。

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プロローグ

ドレスデンはこぢんまりとした規模だが、エディアールの紅茶が飲みたいとかDKNYの服を買いたいとか贅沢さえ言わなければ決して不自由する都市ではない。ドイツに住み始めて24ヶ月が過ぎたところで、ベルリンの日本大使館に出向かなくてはいけない用事にひっかけて45日のベルリン一人旅に。

様々な人種、大都市特有の擦れた顔つきの人々、立ち並ぶ店舗。日本やイギリスやフランスと違って最近まで中央集権国家ではなかったドイツは、小都市の充実はそれぞれ個性があって面白いが、いくら首都だといってもベルリンは「村」。「ベルリンなんか村よ、村!東京は1200万人が住む街で、江戸時代でさえすでに100万都市で世界有数だったのよ」とか言い、そのためにあんな狭苦しいことになっているのに宣伝している自分。

しかし…横浜在住東京通学勤務の生活を生まれた時からしてきている私にとって、東京のあのクレイジーさは正に自分の環境であるらしい。ベルリンに到着した途端に東京の断片を嗅ぎ分け、なんだかホっとしてしまった。何も見なければドレスデンの禁欲生活が当たり前であったのに、ああ、ベルリンでファンシーなものを見てしまった…。

 

ソーセージマン

フリードリッヒ・シュトラーセ駅で降り、ウンター・デン・リンデンへ向かう途中で彼に出会ってしまった。アイスクリームにクレープに、よくある屋台の一つにしか見えなかった。この類にはあまり注意を払わないのに、その尋常ならざる光景をとらえた私自身の鋭い触角には我ながら感心してしまう。

赤い傘、囲いのついたグリル、オレンジのシャツにブルーのつなぎパンツ。ここまではよくある。背中に何か背負っている。そして、グリルの下には足がない。

誰が考案したんだか。

つまり、昔の駅弁売りと同じシステムで、その焼きソーセージ(Bratwurst)バージョン。傘もグリルも燃料タンクも彼と一「身」同体になっている。そのため、移動可能。売り歩き可能。

そこまでして焼きソーセージが食べたいのか…。

自分の目の前でソーセージを焼き、背中には燃料タンクだなんて、自爆テロと大差ない気がするのだけど。特別な健康保険に入っているのかな?など余計な心配をしてしまう。その奇抜なアイディアと危険性の割には1ユーロ60セントという低料金なので、屋台を出すよりも元手が安いのかもしれない。あるいは公道に屋台を出すための手続きや許可申請の手数料などを考えると、まさに妙案なのかもしれない。

ソーセージマン万歳!

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プロフィール
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女性
職業:
ライター、ジャーナリスト(建築系)
自己紹介:
横浜育ち、現在ドイツのドレスデン在住。
専門分野は建築史(住宅史)。

活動
■某建築系雑誌のコレスポンダント
■ドイツ在住日本人向け情報誌ドイツ・ニュース・ダイジェストの「私の町のレポーター」のライター
http://www.newsdigest.de/news
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