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路上観察委員会 in Dresden, Germany
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ロールスロイスやブガッティはともかく、ステイタスシンボルとして相変わらず君臨するドイツ車たち…メルセデス・ベンツ、BMW、アウディ、ポルシェ。オペルとフォルクス・ワーゲンは庶民的で人気があるが、前四者のイメージは日本でもドイツでもほぼ同じである。

高級ドイツ車のイメージは堅牢で重くて安全。その通りで、世界一の安全性の高さを誇る。

しかしドイツ人よ、キミたちは何をそんなに急ぐのか?

ドイツのアウトバーン(高速道路)の最低速度は時速80キロ。これは日本の高速道路の最高速度。ドイツのアウトバーンには最高速度の規制がない、つまり青天井ということで、確かに、時々時速200キロ以上でポルシェが滑走していく。ブガッティに乗って時速400キロで走っても免停をくらうことはない。余談だが、ブガッティは車体重量の関係で燃料タンクが小さいために時速400キロで走行すると約5分ごとに給油しなくてはいけない計算になるが、アウトバーンには50キロごとにガソリンスタンドがあるので計算上ではガス欠にならずに走行できることになる。

初めて同居人(現旦那)の車の横に乗ってアウトバーンを走行した時、メーターの針が100を簡単に越えて120140160キロにまで上がったのを見て卒倒しそうだった。

「え?これ普通。ゆっくり走ったら警察につかまってしまう」

荷台を引いている車、大きなトラックやすでに生産中止になったフォルクス・ワーゲンの「ケーファー(ミニ・ビートルの前身)」以外、多くの自家用車は平均時速140160キロで走行している。

 

ある金曜日の午後、私は同居人と一緒にチューリンゲン州の実家に向かうためにアウトバーンを走った。3車線あるアウトバーンはさまざまな車種の車でわさわさと混みあっていた(といっても東名高速道路や首都高速の比ではないが)。

「うーん、悪い時間にアウトバーンを走っているみたいだ。」と運転していた同居人はブスっとしている。

金曜日は午後2時か3時には仕事を切り上げて、家族のいる自宅に一刻も早く戻るために先を争ってアウトバーンを走るドイツ人。

「金曜日午後のドライバーたちは他の車をまるで敵か何かのように思っていて、『キサマどけ!』と言わんばかりに走るよ」と同居人が説明してくれる。

その時、追い越し車線をベンツやBMW などの高級車ばかりが4,5台、車間距離3メートルくらい、時速約180キロで慌しく追い抜いていった。

「ほらね」と同居人は呆れたように言う。

ドイツの車は世界一の安全性を誇る…その理由は、金曜日午後のアウトバーンを時速180キロで走行して玉突き事故を起こしても死なないためである。彼はそう説明した。

需要が供給につながり、新たな供給が新たな余計な需要を生んでいく、まさにその構図がドイツ車の性能というわけ。

常に渋滞している東京の道や、最高速度が80キロの日本の高速道路を走る分には、ドイツ車なんか本当はいらないのである。

ドイツ人のイメージは勤勉で質実剛健で誠実で、時間や手間がかかるけれどもきっちりかっちりしっかり進める、というものかもしれない。その精神が息づくドイツ車、なのか。

仕事帰りに呑み過ぎて駅で吐いたり道で寝たりといった日常的なストレス発散をしないドイツ人は、ここぞとばかりの時に爆発する。サッカーの試合のあの騒ぎは日本人にも御馴染みだが、アウトバーンにおけるスピード狂もその一つ、と私はみている。「そこまで我慢しなくとも、ストレスためなくても…」といつも思う。風が吹けば桶屋が儲かる式に考えると、呑みやカラオケで毎日少しずつストレスを出すようなドイツ人であれば、アウトバーンをせいぜい120キロ程度で走ることで満たされ、頑丈なドイツ車は生み出されなかった…まったくのウソではないだろう。

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無題
几帳面で生真面目なA型社会がそうさせていると思う。
日本はA型以外にもB型が多いからA型性が薄まっているが。
O型社会の英米とは一味違う。個人的には英米式のほうが文化的で余裕があるように感じる。おおらかさは環境や安全面でも有効なのに。ドイツでもインテリ層はそのことに気がつき始めているでしょう。速度無制限区間は減りつつあるのもその関係か。
GolVarin 2010/05/03(Mon)18:59:51 EDIT | RES
無題
几帳面で生真面目なA型社会がそうさせていると思う。
日本はA型以外にもB型が多いからA型性が薄まっているが。
O型社会の英米とは一味違う。個人的には英米式のほうが文化的で余裕があるように感じる。おおらかさは環境や安全面でも有効なのに。ドイツでもインテリ層はそのことに気がつき始めているでしょう。
速度無制限区間は減りつつあるのもその関係か。
国民性による運転マナー 2010/05/03(Mon)19:03:56 EDIT | RES
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ライター、ジャーナリスト(建築系)
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横浜育ち、現在ドイツのドレスデン在住。
専門分野は建築史(住宅史)。

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